「あなたにとってデザインとは?」ナノ・ユニバース フラメント クオレのディレクター、バーバラ氏に聞く。

イタリア職人の卓越した技術とモダンなデザインの融合で人気の「オロビアンコ」。C.E.Oのジャコモさんと共にデザインを担当する夫人のバーバラ・フィッシャーさんは、先日オープンした新セレクトショップ「NANO・UNIVERSE FRAMMENTO CUORE(ナノ・ユニバース フラメント クオレ)」のディレクターだ。

イタリアン・カジュアルをコンセプトにした同セレクトショップ。その根底に流れるシックで洗練された独特のムードはどこから? その答えのひとつは、バーバラさんのデザインに対する想いや姿勢にあるに違いない。ミラノ郊外にある「オロビアンコ」のオフィスにてお話を伺った。

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ーーデザイナーとしての経歴を教えてください。

「小さな頃から何かをデザインすることが好きでした。デザインの学校に通うようになり、その時は様々なジャンルのデザインに興味があったのですが、いくつかの賞を受けることができました。卒業前にニューヨークに旅行に行って、それは自由を満喫する旅行だったのですが、そこでミックスカルチャーによるクールなファッションに衝撃を受けて。それでファッション関係のデザインをしたいと強く思いました」。

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ーーイタリアに戻ってきてはじめたことは何でしょうか?

「ボローニャ近くにある大きな会社に就職し、ファッション・デザイナーのキャリアをスタートさせました。そこでは「MaxMara」のデザインをやっていたのですが、私はジャケットのデザインを担当しました。同時に「Lee」のイタリア向けデザインも。現在のデザインはコンピューターを使うものが大半だと思いますが、ここでは手描きで昔のアーカイブからデザインを起こすことも多く、それぞれの強みを生かしながら制作することの重要性を学びました。これは現在の仕事にとても役にたっています」。

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ーー「オロビアンコ」のデザインは、ジャコモさんと共同で行っているのでしょうか?

「はい。ブランドの全てのデザインを2人で担当しています。特にレディースのコレクションにあるフェミニンなデザインは、私が考えたものが多いです」。

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ーーデザインをする時に大切にしていることは何でしょうか?

「人にとって何が必要なデザインなのか、人が欲しているのに今はないデザインとは何か、です。形がスマートなのはもちろんですが、持ちやすさや、どんなシーンで持つのか、サイズはどのくらいが適切か、など人々の潜在的な欲望を形にすることが私たちの役割だと思っています。ジャコモと一緒に同じゴールを目指していて、そのためによく意見交換をしています」。

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ーーミラノ郊外に会社がありますが、ミラノがどういう街でしょうか?

「イタリアの中でのビジネスの交差点です。様々なカルチャーがMIXされています。また、イタリアの他の都市と違うのは、通常イタリア人はバッグを持ち歩かないのです。ただ、ミラノは昼はビジネス、夜は遊びにバッグを必要としています。それに、ミラノに住んでいる人々は、いつも心がオープンで、チャレンジ精神旺盛です。日本で大阪に行った時に同じような空気を感じました」。

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ーーイタリア・デザイナー特有の感覚とはどのようなものでしょうか?

「デザイナーのゴールは、レッドカーペットの上を歩く人々が着るような新鮮で感動を与えるような服を作ること、と考えている人が多いです。とくに、ミラノのデザイナーはそうだと思います」。

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ーー最後に、これからの未来においデザインは何が重要になってくると思いますか?

「今の時代はインターネットも電話もすぐに世界と繋がっています。そんな時代だからこそ、例えば手書きの手紙を実際に渡すようなことに意味が出てくると思います。直筆による心の部分。テクノロジーは画期的に進化していきますが、反対に手描きの価値の重要度も上がっていくと思います。これはデザインにおいても同じ。コンピューターの作業と手で行うことの両方を大切にしていくことが大切だと思っています」。

コンテンツ提供元:NANO・UNIVERSE LIBRARY

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