毎日白いシャツを着るデザイナーが作った「究極の白シャツ」は、スタイルの切り札になる

黒のタートルネックにデニム、足元ニューバランスはジョブズお決まりのスタイルだった。同様に、無地グレーのTシャツ姿は、ザッカーバーグの専売特許。

見た目で自己主張するよりも、物事を決めるのにかかる時間やストレスを少しでも減らしたい人たちがいる。だから洋服にこだわらない? むしろその逆。あの黒タートルがイッセイ・ミヤケによるオーダーメイドだったことは有名な話だ。「究極のノーマル」とか「シンプルで自然体」のように、ニュアンスだけでノームコアを捉え、安易なモノ選びをしていては、結局誰かの猿マネにしかならない。

一方で、こんなこだわりを持つ人もいる。毎日着るシャツを自分でデザインする、とかね。

毎日でも着たくなる。
こだわりを込めたシャツ

「究極の白シャツ」

まず、シャツよりも先に目を通してもらいたいのが、このメッセージ。「くまモン」生みの親であり、ブランディングからアートディレクションまで、マルチに才能を発揮するクリエイティブディレクター水野学氏による直筆のもの。人となりや感情が伝わる“手書き”の価値にも、こだわりを持つ男の「白シャツ」にかける熱意が、その筆跡からも伝わってくるはずだ。

ここで紹介するシャツは、そんな水野氏が自分が着るためにこだわりまくって作った逸品である。

ちゃんとして見え、
“切り札”にもなる。

「究極の白シャツ」

白いシャツに求めるもの。それは「ちゃんとして見える」こと。清潔感があり、聡明な印象を与え、いざというときにも外さない──。

細めの身幅、着丈も少し短め。糊の利いたYシャツのイメージではなく、こちらはノーネクタイでズボンの上からサラッと羽織るような着こなしが信条。つまりは、普段着としてじゃんじゃん使うことをイメージしたもの。それでいてカジュアルすぎず、どんな相手と対面しても不快な印象を与えず、どこへ出ても恥ずかしくない。なるほど、ちゃんとして見え、いざというときに外さない所以がここにあるのか。

さりげないのにきちんとしている。オンオフ両用のまさに“切り札”。「こだわりまくって作った」とわざわざ水野氏が強調するのも納得だ。デザイナーとしての視点が細部にまで活かされた、毎日でも着たいと思えるシャツ。これは説得力がある。

「究極の白シャツ」

【スーピマコットン】
オックスフォード生地に使用されているスーピマコットンは、「綿のカシミヤ」と称される高級品。通気性と肌触りを考慮し、縦横で太さの異なる糸を使用して織り込まれている。洗い加工を施すことで、自然な風合いに。

「究極の白シャツ」

【フラシ芯】
いくらボタンダウンといえど襟、袖の型くずれは、だらしなさを印象付ける。そこで、張りを持たせる工夫としてフラシ芯(表地と芯地を一体にして縫い合わせる技法)を使用した。首周りや手首の程良いフィット感を生み出している。

「究極の白シャツ」

【貝ボタン】
貝ボタン(高瀬貝)を選ぶ理由は、熱に強く変化が少ないこと。そして滑りにくくボタンが留めやすいという利点も。また、微妙に傾けて取り付ける(鳥足付け)のも、掛け外しがスムーズにいくメリットからだ。

こんな具合に、ものづくりのプロのワガママやこだわりをすべて叶えてしまったのは、こちらもプロのサプライヤー熊本県のHITOYOSHI株式会社。縫製への高い技術力に定評があり、世界トップブランドのシャツを請け負う、老舗メーカーによる手仕事だということを付け加えておきたい。

「究極の白シャツ」

サイズはS/M/Lの3サイズ展開。Sは女性に合わせたサイズ感。

「究極の白シャツ」

洋服選びに費やす時間的コストを無くす代わりに、毎日着られる定番の白シャツをゼロイチで作り上げる。「THE SHIRTS」と名付けられたこのシャツは、世の中の定番と呼べるモノのみを水野氏自ら取り揃えたショップ「THE SHOP」にて18,000円(税別)で販売している。

さすがに、黒タートルではコスプレにしかならないが、こちらはシーンを選ばず着回しも利く。まさに切り札的存在の白シャツ。これはもう、“大人買い”のレベルでしょ!

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。