世界中のネコラバーたちが、どうしても手に入れたい「たった一枚だけの刺繍入りシャツ」
シャツやカットソーの胸元のワンポイント刺繍で、着ている人の趣味趣向がなんとなくは分かるもの。それがこのシャツの場合は、あるものへの偏愛ぶりが一発で分かります。
人生がネコとともにある人。そんな世界中のネコラバーたちが、どうしても手に入れたいシャツがこちら。
ポケットからちょこんと
顔をのぞかせるリアルなネコ
ワンポイントというレベルではなく、一度見たらまぶたに焼き付いて離れないこのインパクト。いったい、なぜ胸ポケットにネコ!?なのかはさておき、淵にちょこんと顎を乗せ、物言いたげなリアルな表情に思わず、“ぐうかわ”と唸ってしまう人が続出。
じつはこれ、近づくと分かりますがプリントではなく刺繍によるもの。上目使いのつぶらな瞳から、眉間のシワや毛並みにいたるまで写真と見まごうほどのリアルさ。
息子に作った刺繍シャツが
海外で大反響!?
海外で大反響!?
刺繍作家のhiroko kubotaさんは、もともと家族の洋服を縫ったり編んだりするのを趣味にしていた主婦さん。2013年、次男からのオーダーでポケットにネコの刺繍をあしらったシャツを製作しました。
納得の出来栄えに、その写真を画像共有サイトFlickrに投稿したところ、数日のうちに彼女のメール受信箱は、初めて見る外国からの宛名で埋め尽くされたそうです。
「最初ウイルスに感染したかと思った」というhirokoさんの反応も無理はありません。というのも、このシャツ(通称neko shirts)がメディアで紹介されるや、画像がまたたくまに拡散し、国内よりもむしろ海外で爆発的人気に。
「オーダーは受け付けてないの?」「恋人にプレゼントしたい」など、シャツを望む声が殺到。以来、できる範囲で注文を受け付けるようになったhirokoさん。一着3万5千円前後と、決して安くはない製作料でもこれまでに150着以上は作っているそうですよ。
我が家のネコをモチーフにしたい
たとえばこちらの男性。hirokoさんにラブコールを送った一人、アメリカ人のJerry Coyneさん。ふたりのメールでのおかしなやり取りが、彼女の近著『neko shirts』に登場します。
なんでも、大学教授のJerryさんをその名前から当初、メグ・ライアンのような白衣を着た“若い女性の教授”と思い込んでしまったhirokoさん。ところが、やり取りを進めていくうちに、シャツの肩幅があまりにも大きかったことや、送られてきた写真に映るオジさまぶりにビックリ。
それでも、大好きな「Hiliちゃん」の刺繍が入ったシャツを心待ちにするJerryさんは、Hiliちゃんのベストショット10枚を3,000ピクセルもある大きなデータ画像で送ってきたそうです。待ち望んだシャツが手元に届くや、ご自慢の猫ちゃんと一緒に自身のブログに写真をアップしました。
自分の愛するネコが刺繍されたシャツを着る。日本の愛猫家でも、なかなかここまでする人は少ないかもしれませんが、海外のネコラバーたちはJerryさんのように、我が子が刺繍されたシャツを求める人が後を絶ちません。Hirokoさんのneko shirtsが海外でウケる理由も納得。
どんなネコでも忠実に再現“ニャン”コレクション
それにしても、どの子もみないい表情してるでしょ?
もちろん、あなただけのneko shirtsだって注文可能。なんと現在、予約で2年待ち!と覚悟する必要はありますが、「Etsy」から受け付けています。