不安定でガタガタしそうなテーブルに込められた意味に「なるほど…」

一見、なんの変哲もないように見えるこのテーブル。

じつは、4本の足のうち1本だけ、あえて高さを変えてあるのです。当然、そのままだと傾いてしまいます。

「えっ、なぜわざわざそんな不便なデザインを?」

と思いますよね。デザインに隠された理由を聞くと、ちょっと納得。

こんなとき
あなたならどうする?

机の脚の長さが違うせいで、使いづらい。そんなとき、身近なものを使って高さを揃えようとしますよね。

「マインドフルネスのテーブル」とも呼ばれるこの製品の狙いは、まさにそこにあります。

脚の長さを合わせるために、みなさんは何を使うでしょうか。

お気に入りの本かもしれませんし、もう使わなくなってしまったぬいぐるみかもしれません。天板には窓が付いており、あなたが“何をハメ込んだのか”が見えるようになっています。

それにしても、なぜこんな不思議なデザインにしたのでしょうか。デザイナーのGeorge Duanさんに聞いてみました。

「僕たちが日々快適な生活を送っているのは、その裏側にたくさんの人の努力があるからだってことを忘れてはいけないと思ったんだ。

デザイナー、技術者、日曜日に働いている店員、遠くにいる家族...そういう人たちのこと。都会に生きる人ほど周りとの隔たりが大きくなって、いつの間にかひとりで生きているような気持ちになってしまう。

そんな風に生きる人たちのために、この不便なテーブルを作ったんだ。

テーブルの丸い穴の中には何があるだろう。きっと一人ひとり違うと思う。それは、あなたのためだけの支えなんだ

あなたが困らないようにテーブルを支えてくれているものは、あなたの生活を支えてくれている人たちのことを思い出させてくれるかもしれない。

人はひとりでは生きていけない。

そのことを、このテーブルを通して改めて思い出して欲しいんだ」

あなたを
支えてくれるものは何?

その意図を知ってから今一度このテーブルを見てみると、とても愛おしいものに思えてきました。

機能性ばかりを追い求める社会で、あえて不便さを仕掛け、埋没しがちなことを気付かせてくれるデザイン。

あなただけの「支え」を見つけて、テーブルの窓を覗くたびに思い出してください。人はひとりでは生きていけない。みんなで支え合って生きているということを。

Licensed material used with permission by George Duan