NY・ブルックリンの小さな工場で、「廃材」はお洒落なテーブルに生まれ変わっていた

個性豊かな廃材を利用した手作り家具は、独特のビンテージ感と一点ものの風合いで人気を呼んでいます。ここに登場する家具や雑貨も、やはり廃材をリメイクしたもの。NYの街で古くなって誰かが捨てたものを、ブルックリンの小さな工場でおしゃれに生まれ変わらせていてます。



NY中から集めた廃材でつくる
一点もののテーブル

ブルックリンにあるクラフトメーカー「Made By Woodhand」。ここでは主に家屋の廃材となった材料をNYとその周辺地域からかき集めて、オリジナル家具にリメイクして販売しています。ピックアップトラックの荷台に乗せ、集められた廃材は、サイズも厚みもバラバラ。これを小さなピースにカットして寄木細工の要領で組み合わせていくのがMade By Woodhandクラフトの特徴です。

アメリカンキルトを意識した
幾何学模様を寄木で表現

廃材を使って新たにインテリア家具を生み出すのは、Emilie Boismainさん。生まれ育ったアメリカ南部アラバマ州の伝統文化である、「アメリカンキルト」の幾何学模様にインスピレーションを得て、寄木張りのデザインを思いついたんだそう。小さく裁断した廃材のピースを、パターンに合わせて組み合わせながらデザインをイメージしていくんだとか。

これまでに付き合いのある解体業者を回って仕入れる廃材は、主に松やカエデ、チェリーウッド、オーク、パインツリー、杉など。その種類は多岐に渡ります。それぞれの色味を巧みに組み合わせていくと、廃材に新たな息吹が注入されたまったく新しいテーブルとして生まれ変わります。

一つひとつのピースをパズルのように組み合わせていくと、美しい文様のできあがり。

それぞれの廃材の風合いやくたびれ感をそのまま残した作品。

こちらは、色のパターンを組み合わせてヘレンボーン調に仕上げたラウンドテーブル。

他にもおしゃれな掛け時計や、

ヘッドボードも。

誰かがいらなくなったものを再利用して別のモノに生まれ変わらせる。こういうモノを捨てずに有効利用する感覚が、すでにクラフトマンシップのなかでグローバルスタンダードだということがよく分かる一例ですよね。

Licensed material used with permission by Emilie Boismain, (Instagram)
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。