NY・ブルックリンで大人気のブラウニーは、異色の経歴を持つふたりが生み出している
ブルックリン発のベーカリー「BAKED」の代表作は、ダークチョコレートを使ったブラウニー。フランス料理協会ベストデザート賞など数々の賞に輝くこの味を求め、週末になると大勢のニューヨーカーが店に足を運んでいる。
そう聞くと、どんな特徴でどんな味なのか、なんてことが当然気になるはず。でも、あえてそれらは後回し。
ここで伝えたいのは、そんな美味しいスイーツを誰が作っているのかってこと。そのストーリーにこそ、自分は面白みを感じたから。
「カップケーキを超える
アメリカのスイーツを生み出したい」
レナート・ポリアフィート(右)とマット・ルイス(左)。この2人が2005年に開いたのが「BAKED」。一気に大人気店へと成長させただけに、スイーツ業界でどれだけ華々しいキャリアを歩んできたのかと思いきや、前職は完全に畑違い。
実は、前者はグラフィックデザイン、後者は広告の世界を生きてきた。ただし、両者に共通しているのは、根っからのスイーツマニアであること。
「Eater」によると、「カップケーキを超えるアメリカのデザートを」という熱い想いのもと、ふたりでお菓子作りをスタートさせたようだ。
「NYにはたくさんのスイーツ店があるのに、提供しているのはどれもフランス流やイタリア流。アメリカのものといえば、カップケーキしかなかった。
カップケーキは嫌いじゃないけれど、チョコチップクッキーやブラウニーはない。これらは本当に作るのが難しいからね。でも、だからこそ始めようと思ったんだ」
目指したのは、「アメリカっぽいブラウニー」
熱い想いはまだまだ続く。
「とにかく、アメリカのスイーツに光を当てたかった。ブラウニーは絶対にアメリカのスイーツだから。フランスのそれはあまりにもケーキっぽい。だから僕たちは、アメリカっぽいブラウニーを作ろうとした」
そうして生まれたブラウニーがこちら
これが「カップケーキを超えるアメリカのデザート」を目指して作られたブラウニーだ。外はサクサク、中はしっとりを実現。アメリカのスイーツに甘すぎる印象を持っている人も多いだろうが、砂糖の量も控えめで甘すぎないのが「BAKED」の特徴。
さあ、そろそろ食べてみたくなってきたのでは?ここでもし「ブルックリンでしか食べられない」と言われると、さすがに消化不良というもの。でも、安心してほしい。8月24日に、日本で初めて伊勢丹新宿店に店舗がオープンしている。
異色のふたりが生み出した、アメリカっぽいブラウニー。ぜひともお試しあれ。