むき出しだった「コロッセオ」の床、ついに復元予定!
イタリアの観光名所「コロッセオ」は、約2000年前にローマ帝国が建造した闘技場。そこでは、剣闘士や奴隷が猛獣と戦う“血のゲーム”が日夜繰り広げられていた。
度重なる災害や採石、考古学研究によって、戦う前の人々や動物を収容していた地下トンネルや壁がむき出しになって以来、舞台の中央に立ち入ることは誰にも許されないように……。
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しかしこのほど、イタリアのダリオ・フランチェスキーニ文化財・文化活動・観光相が、自身のTwitterで「コロッセオの床復元プロジェクト」開始を発表した。
3,000平方メートルにわたる新しい床が完成した暁には、かつて剣闘士たちが命を賭して戦った場所に立つ機会がゲストに与えられるほか、文化イベントの開催も期待できるとのこと。
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総工費1,850万ユーロ(約24億6000万円)の一大プロジェクトを手掛けるのは、伊エンジニアリング企業「Milan Ingegneria」。
数百枚の木製羽板を床材に使うことで、地下にも自然光と空気を取り込めるデザインが採用されている。
完成予定は2023年。古代ローマの熱狂が現代に蘇る日は近い。
Reference: BBC
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