海を漂う、ウミガメ型の「船上都市」
© lazzarinidesign/Instagram
これは、イタリア人デザイナーのPierpaolo Lazzarini氏が考案した、ウミガメ型の超巨大クルーザー。
「パンゲオス」と名付けられた同船は、居住区の他、発電機関や公園、カジノからショッピングモールに至るまで、生活に欠かせない施設をすべて揃えたまさに“都市”。
最大6万人を収容でき、全長550メートル、全幅610メートルにも上るという。実現すれば、船としてはもちろん、海洋建築としても世界最大となる文字通り「超ド級」のデザインだ。
しかも、船内にはさまざまな発電機関が搭載されており、移動によって受ける波を駆使したエコなエネルギー供給も可能なのだそう。
ちなみに、パンゲオスという名前の由来は、およそ2〜3億年前に存在したとされる超大陸「パンゲア」。現在の5大陸が分裂する前の巨大な大陸であり、超ド級の海上都市にはもってこいの名前というわけだ。
既にLazzarini氏は、実現に向けて公式サイトでクラウドファンディングを開始。また、特別な情報へのアクセスや、完成後の居住物件を保証するNFTコレクションも販売中。完成には80億ドル(およそ1兆1300億円)が必要とのことで、資金調達に勤しんでいるようだ。
一般の人々が「移動する海上都市」にどれほどの興味を抱くかはさておき、近年はセレブの間でクルーザーやヨットを購入するのが流行っていることを踏まえれば、全額を集めきる可能性はある。
先日はクルーザー型の巨大テーマパークが2024年の出航に向けて予約を開始していたし、近い将来、住所が「太平洋」や「地中海」になる人は現実に出てくるかもしれない。
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© Lazzarini Design/YouTube
Top image: © Lazzarini design studio