「ウミガメ」の「クルクル泳ぎ」の意味とは?【調査結果】

海のなかを円を描くように回りながら、まるで遊ぶように泳ぐウミガメ

この特徴的な泳ぎ方をするのは、ウミガメだけなのだろうか?そして、その理由は?

「東京大学 大気海洋研究所」の楢崎友子氏らの調査により、幅広い分類群の大型海洋動物(イタチザメ、ジンベイザメ、アオウミガメ、キングペンギン、ナンキョクオットセイ、アカボウクジラなど)が、比較的安定した角度と速度で、連続的に旋回していることがわかった。

とくに、アオウミガメの観察では、まるで機械のように一定の周期で、最大76回転も旋回し続ける行動が確認されたという。

理由として、これが目的地(産卵場)の近くで観察され、旋回後に正しい方向へ進んでいることから、アオウミガメが“旋回することで進むべき方向を調べている可能性”が示唆されたのだとか。

そのほかにも、オスのイタチザメが求愛のためにくるくると旋回しながらメスに近付く様子や、雛を育てるキングペンギンのこまめな旋回行動が発覚。

© 野生動物は何を見ているのか/YouTube

このたび用いられた研究方法は、動物への負担を配慮した小型計測器を、動物に搭載する「バイオロギング技術」

動物の海のなかでの行動について、これまでよりも確実に、そして近くで観察できるようになった。

現時点では、旋回行動の機能などの全容は明らかになっていないが、今後もさまざまなアプローチで検証が続けられるとのこと。

いまだ多くの謎に包まれた「海のなかの世界」を覆うヴェールが開かれる日も近いかもしれない。

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