明日は「世界海洋デー」、あなたは「魚の取りすぎ問題」について意識したことある?【調査結果】

明日6月8日(火)が「世界海洋デー」というのをご存知だろうか?

これは2009年に国連によって制定された国際デーで、地球の約7割を占める海を美しく豊かな状態で守っていくためにはどうすればよいのかを考える日である。

そんな「世界海洋デー」に向けて、「Z世代の食のサステイナビリティに関する意識」という内容の調査結果が公表されているので、ここで紹介したい。

全7項目の問いに含まれる海と関連した内容のもので興味深かったのが、「過剰漁獲等による水産資源減少の危機」についての認知度だ。

1997年〜2012年生まれのZ世代1000人に調査したところ、SDGsが掲げる17の目標のうち「海の豊かさを守ろう」への関心は7位にランクされた。

しかし、過剰漁獲への認知については半数以上の54.3%が「あまり知らない」(28.3%)、「まったく知らない」(26%)と回答。

「食材を選ぶ際に意識すること」という問いに対しても、1位の「野菜・穀物の産地」が26.6%、2位の「肉の産地」が15.4%だったのに対して、「魚類の産地」はわずか4.5%と関心が薄いことがわかる。

食のサステイナビリティへの関心自体は全体的に高いものの、水産資源に絞ってみるとそうでもない。

ただ、海洋生物の激減に対しての対策としては、「魚の取りすぎを減らす」が41.5%と断トツであることからも、すべきことについては多くの人が理解しているようだ。

少し前の話になるが、2014年には日本人にとくになじみ深い太平洋クロマグロが絶滅危惧種に認定され、大きな話題を呼んだ。

現在のレッドリストでは準絶滅危惧にランク引き下げがなされているが、こうした事例にもより広く関心が持てれば、母なる海を美しく保つことはできるはず。

一人ひとりの意識が、やがて社会全体の共通意識となっていく。そんなことも考えながら、6月8日を過ごしてみてもいいかもしれない。

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