アメリカのZ世代、6人に1人は「LGBT」を自認【調査結果】

世界的な調査会社「ギャラップ」がおこなった、性的指向に関する2020年の最新調査によると、アメリカの成人の5.6%が「LGBTであると認識している」ことがわかった。

18歳以上の15000人を対象にしたアンケートの主な質問は「異性愛者、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーのなかで、あなたがご自身に当てはまると考えるものはどれでしょうか?いくつでも選択できます」というもの。

回答者が、自分の性的指向について、複数選択や自由回答をすることができるという点で、調査結果はこれまでよりも細分化された。

たとえば、自身をLGBTと認識している成人のうち、半数以上(54.6%)がバイセクシャル、約4分の1(24.5%)がゲイ、11.7%がレズビアン、11.3%がトランスジェンダーであると回答。

この割合をアメリカの成人人口全体に照らし合わせると、バイセクシャルが3.1%ゲイが1.4%レズビアンが0.7%トランスジェンダーが0.6%となる。

アメリカでのLGBTの認知度が年々上昇している理由としては、自分が異性愛者ではないと考える人の割合が若い世代ほど多いことと、性的マイノリティの平等な権利を支持する声が高まっていることの2点が挙げられる。

 LGBT(%)

ストレート/

異性愛者(%)

指定しない(%)

Z世代

(1997-2002生まれ)

15.9

78.95.2

ミレニアル世代

(1981-1996生まれ)

9.182.7

8.1

X世代

(1965-1980生まれ)

3.888.67.6

団塊世代

(1946-1964生まれ)

2.091.16.9

伝統主義者世代

(1946以前生まれ)

1.389.98.9

 

参照元: GALLUP, 2020

とくに、前者の「自分がLGBTであると考える人の割合は、上の世代よりも若い世代の方がはるかに多い」という傾向は、今後も続くものと考えられている。

この推測は、1946年以前に生まれた世代では2%を下回るLGBT自認率が、Z世代(1997-2002生まれ)では16%(約6人に1人)にも届こうとしていることに基づく。

世界中で、それぞれのアイデンティティを尊重する社会の実現への足音が、確実に大きくなっている。

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