3人に1人がストレスあり……「LGBTQ+」当事者の職場環境とは?【調査結果】

求人検索エンジン大手の「Indeed」が、ダイバーシティのある働き方を推進するプロジェクト「Indeed Rainbow Voice 2023」をスタート。その一環として、LGBTQ+当事者1,000名を対象に、仕事にかんする意識調査を実施した。

LGBTQ+への理解は年々高まってはいるが、まだまだ世の中全体に浸透しているかといったら、そうではない。

実際、「職場で生きづらさを感じる」と答えたLGBTQ+当事者が39.1%だったのにたいして、非当事者は26.8%と、約1.5倍のも開きがあった

©Indeed Japan株式会社

しかも、7割以上の当事者が「職場でカミングアウトしていない」とも回答をしており、当事者の方が職場環境に問題や悩みを抱えている可能性が高い。

また、当事者の3人に1人(33.5%)が、「仕事探しや職場において、不安やストレス、嫌な思いを経験したことがある」と回答したものの、その対処法としてもっとも多かったのは「誰にも言わず、なにもしなかった」というもの。さらに、5人に1人は退職や転職を選択しているという事実も判明した。

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仕事探しの面でも31.5%が「当事者であることで、やりたい仕事に就くことを諦めたことがある」と回答しており、そのうちなんと8割以上が「応募前」の段階で諦めている。

諦めた理由としては、「男性らしさ・女性らしさの決めつけなど、多様な性のあり方について理解のない発言をされた」がもっとも多く、なかには「面接でカミングアウトしたところはすべて不採用。カミングアウトしなかったところはすぐに採用された。差別されているんだなと思った」という声も。

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LGBTQ +当事者が企業や職場に求めるのは「誰もが自由な服装や髪型・言葉遣いなど、特定のジェンダー観に縛られずに働ける職場」(21.1%)である。

すぐに、というのは難しいかもしれないが、非当事者も今一度その点について考える必要があるかもしれない。

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