LGBTQの若者たちは、困難を抱えて生きている……【調査結果】

日本でも徐々に認知度が高まってきたLGBTQ。ただ、「広く知られるようになった=暮らしやすくなった」とは、まだまだ言えない状況のようだ——。

NPO法人「ReBit」は、10〜30代のLGBTQ2670人を対象に調査を実施。学校生活普段の暮らしなどについての声を集めた。

調査の結果、特に10代のLGBTQは困難を抱えて生きている人が多かったとのこと。過去1年間で約48%自殺を念慮し、40%近くは自傷行為に及んでいたという。

©認定NPO法人 ReBit

また、LGBTQの中高生半数以上「学校へ行きたくない」と感じているとのこと。実際に不登校を経験した人は、中学生で約22%、高校生は約15%らしい。

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LGBTQの若者が生きにくさを感じている理由の1つに、安心して相談できる環境がないことが挙げられるという。事実、本調査では90%以上のLGBTQユースが「保護者や教職員に相談できない」と回答したとのこと。

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LGBTQの若者たちは相談できる環境がないことから孤独孤立を感じ、不登校メンタルヘルス不調、そして最悪の場合は自殺へと繋がってしまっている。

彼らがありのままで生きられる世の中を実現するには、学校や家庭が性の多様性について学び、理解し、そしてインクルーシブな社会を構築する必要があるだろう——。

Top image: © 認定NPO法人 ReBit
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