LGBTQが「世代の垣根」を超えることの大切さ。
LGBTQのニュースを見ない日はない、というくらい、ここ数年で一気にその認識や理解が深まってきているような印象を受ける。でも、そこに登場する人は若者が多く「高齢のLGBTQ」については、忘れられがちなように思う。
この言葉自体が90年代から使われ始めた、という理由もあるかもしれないけど、当然LGBTQの人たちは昔からいるし、時代や地域によっては、現代よりも強い差別や偏見に苦労したのではないだろうか。
そんな中、写真家のLevi Jackman Fosterはそれぞれの世代のコネクションをもっと強めることはできないかと、お互いに交流できる場をつくった。そこには、理解を得るためには世代の垣根を超えて一緒に戦うほうがいい、という「想い」があった。
アクティビスト
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ジャーナリスト
右側に写るEdie Windsorさんは、「結婚防衛法の一部は違憲である」とアメリカ最高裁判所に認めさせ、同性結婚の合法化へのきっかけを作った人物。
その隣のRaymond Braunさんはメディアでも話題になっているジャーナリストで、オバマ前大統領とLGBTQについて意見を交換したそうだ。
この2人は「高齢者で、かつマイノリティでもある人たちの生活をどうやって助けていくか」ということについて意見を深めたという。
トランスジェンダー
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ノンバイナリー
赤いドレスを着るBamby Salcedoさんは、ラテン系トランスジェンダーの権利を向上させようと戦うアクティビスト。
隣に座るのはJacob Tobiaさん、ミレニアム世代で男性・女性の性別にとらわれないノンバイナリーを代表する人物。
2人はLGBTQの未来について語り合い、それらの人がいかに理解しあい、協力するかということについてアイデアを出し合ったようだ。
作家
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カップル
写真の真ん中に写るのは、ノンフィクション作家のEric Marcusさん。彼の著書『Making Gay History』は、アメリカにおけるLGBTQへの理解の大切さを書いたもの。
その両脇に座るのは、先日婚約したばかりだというカップル、Leighton BrownさんとMatthew Riemerさん。
彼らが話し合ったのは、お互いのつらい過去や、マイノリティに対する教育の重要性について。
撮影をしたLevi Jackman FosterさんのInstagramには、ここでは紹介できなかった人たちの写真やエピソードも載せられている。
ちなみに彼は、世代間の絆を強めるだけではなく、LGBTQの高齢者たちを繋げるためSAGE(Services & Advocacy for GLBT Elders)という団体の活動も支援している。