あのNIKEのロングセラー「コルテッツ」に異変が起きている

「コルテッツ」というスニーカーを知っているだろうか?

1972年にNIKEブランド初のスニーカーとして誕生。現在でも生産されている同社を代表する1足だ。個人的には、NIKEのスニーカーの中で1番好きなモデルでもある。シンプルで飽きのこないデザインは幅広い層に支持されていて、僕のまわりの40代にも熱烈なファンが多い。

今年、45周年を迎えたそのコルテッツに、異変が起きている。

レインボーカラーのリボン
「ありのままで」を意味する文字

昔から、コルテッツの基本カラーリングは2色だった。しかし、その歴史が塗り変えられようとしている。シュータンの部分に、レインボーカラーのリボンがあしらわれているのだ。

加えて、デュブレには筆記体で「BETRUE(ありのままで)」 の文字が。

一体、これらが意味するものとは?

LGBTアスリートたちへの
「敬意」を表現

じつは、この新たなコルテッツは、NIKEが2012年からLGBTQコミュニティへのサポートとして展開している「BETRUE」シリーズの最新モデルなのだ。「自分の思いを力強く、はっきりと発信しよう」というメッセージは、「多様性」を意味するレインボーカラーと絡まってLGBTアスリートたちへの敬意を表現しているのだそう。

そして、その発売日を6月としているところも心憎い。なぜなら、NIKE本社のあるアメリカで6月といえば、LGBTプライド月間。性的少数者の人々が、性的指向や性自認に誇りを持つべきだとする概念を示す言葉である。

2000年に、元米国大統領であるビル・クリントンによって宣言されて以来、大きなムーブメントとして国際的に拡がりつつある。

LGBTQコミュニティに
約2.8億円を支援

あまり知られてはいないが、NIKE社は、2012年以来、LGBTQコミュニティに約250万ドル(約2.8億円)の資金支援をしている。また、同社内には、LGBTネットワーク部署も存在しているというから、その本気度はかなりのもの。

LGBTネットワークリーダーのロバート・ゴーマン氏は、プレスリリースを通じて以下の宣言をしている。

「私たちに重要なのは、LGBTアスリートたちを応援しているとひと目で分かるものを作ることでした。(中略)今後も、BETRUEの製品には、常にこの意味を表現するレインボーカラーを使っていきます」

この発言が、どれだけLGBTQの人々へ勇気を与えるかは、想像に難くないはずだ。フラッグシップのNIKEコルテッツのみならず、「BETRUEコレクション2017」に選ばれたのは合計4モデル。ファッション性だけに終わらないレインボーカラーに込められたメッセージを、いま一度考えてみてほしい。

Licensed material used with permission by NIKE