LGBTパレードに参加したふたりの24年間「僕たちはずっと愛し合っている」

毎年、米国の首都ワシントンD.C.で行われるLGBTの祭典「キャピタル・プライド・パレード」。今年は、トランプ政権の保守的な反LGBT政策に抗議する形で、例年以上の盛り上がりをみせたようだ。

パレードが行われた周りの建物やお店には、LGBTの尊厳と社会運動を象徴するレインボーカラーのフラッグや装飾があらゆるところで掲げられた。集まった15万人もの観光客からは終日、大歓声が上がっていたとのこと。

その中でも、1組のゲイカップルの写真が大きな話題を集めている。2人は、NickとKurt。NickのFacebookに2枚同時に投稿された写真は、じつに25,000件ものシェアがされているのだ。

1993年

2017年

最近では、LGBTは、社会的に広く認知されるようになり、昨今、その権利を認めるべきだという動きが世界で広がっている。しかし、1993年といえば、米国ハワイ州の裁判所が「同性カップルに結婚の権利を権利を認めないのは平等原則に反する」という判決を出して、全米中に反発が起きた時代だった。

その後、紆余曲折を経て、2015年に米国の連邦最高裁判所は同性婚を合法とする決定を出しているが、2人にとっては乗り越えなければならない壁はいくつもあったに違いないと想像できる。

1993年と2017年の「キャピタル・プライド・パレード」に同じポーズで立つ2人からは、共に年齢を重ねて、愛を育み、支え合いながら生きてきた様子が伝わってくる。 これからもずっと一緒に生きていって欲しいと願う次第だ。

Licensed material used with permission by Nicholas Cardello
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。