【一触即発】ロシアで男性同士が手を繋いで歩くと・・・人々の反応に衝撃を受ける
2015年6月26日、アメリカが同姓婚を合憲とする判断をした瞬間、世界各地ので多くの人々が、歓喜に湧き、抱き合い、こぶしを突き上げました。その様子は、一夜のうちにニュースで流れ世界がレインボーカラーに染まったのは記憶に新しいところ。
しかし、アメリカの決断に賛同している人ばかりではありません。たとえば、ここで紹介する動画が撮影されたロシアはどうでしょう?
この動画は、メディアチャンネル「Chebu Russia TV」がモスクワで行った実験動画の様子を映したもの。若い男性2人がカップルに扮して手を握り合って市内を歩きます。はたして、モスクワの人々はどんな反応を示すでしょうか?
「おい見ろ、ゲイがいるぞ!」「手なんか繋ぎやがって」
振り返って確認し直す人。さらには、「おいゲイ、最近はお前らみたいなのが増えて…どうしようもねえな」「ここはロシアだぞ、分かってんのか!」
観光客にはカメラを向けられる始末。子どもまで、無遠慮な視線を投げかけます。
2人の間に割って入り、自分からわざと肩でぶつかりにきて、「なんか文句あんのか?」と、因縁を付けてくる男性まで…。とにかく、心ない罵声が2人に浴びせられ、身の危険を感じるような一幕も。
それでも、この結果はある程度予想ができたものだと、実験を企画した「Chebu Russia TV」のプロデューサーNikita Rozhdestv氏は説明します。
じつは、ロシアでは、同性愛者であることを公の場で明かすことを禁じる「同性愛宣言禁止法」があるのです。LGBTのパレードやメディアでの広報活動なども固く禁じられるほど、偏見が根強い土地柄なのです。
「彼ら2人の前で隠し撮りして歩きながら、行き交う人々の嫌悪の表情に恐怖を感じました。世界にとっての常識が、ロシアでは非常識なんです。ゲイであることをロシアでは公言できません。こういう状況がいまも続いていることを知ってもらいたかったんです」
Rozhdestv氏の言葉には、今回の実験が決して“冗談半分”ではなく、世界の多くの人々にLGBTのロシアでの立場を知って欲しいという真意が込められていました。動画公開からわずか1週間、すでに80万近い再生回数からも、その感心の高さが伺えます。
Licensed material used with permission by ChebuRussiaTV