【世界初】アイルランドが国民投票で、同性婚を承認
アイルランドで同性婚の権利が正式に認められた。
5月22日に同国で行われた国民投票は、同性婚を認めるための憲法改正について、その是非を問うものだった。
現地メディア「RTÉ」が報じていた開票予測では、地域によっては75%もの人々が賛成と答えるなど賛成票の多さが注目を集めていたが、予想通りの結果となったかたちだ。「CNN」によれば、全体の約60%を超える人々(およそ120万人)が同性婚を認め、憲法改正は公式に承認された。
アイルランドは、もともと保守派のカトリック教会が大きな影響力を持っている国だ。実際、1993年まで同性愛は違法とされており、1995年までは、教義に反しているとして、離婚も認められていなかったほど。
そんな保守的な国で生まれた、新たな権利は、世界的に注目を集めている。なんせ国民投票によって同性婚が認められたのは、世界でも初めてのケースなのだ。
同国のエンダ・ケニー首相は今回の投票に対して「歴史をつくった。この投票による影響で、人々の"違い"に対する恐怖心や偏見をなくせるだろう」と語っている