ワシントン州キング郡で「全米初」となる「スマホ投票」を実施
ワシントン州最大の人口を誇るキング郡で、スマートフォンによる投票がおこなわれる。国内からの投票では、全米初となる試みだ。
多くの企業が本社を置くシアトルを有するキング郡。スマホ投票が実施されるのは、次期地方選挙。期間は1月22日(水)から2月1日(土)午後8時まで。
キング郡の選挙委員会、ナショナルサイバーセキュリティセンター、モバイル投票を推進する非営利団体「TUSK PHILANTHROPIES」「Democracy Live」がタッグを組み、官民一体でおこなわれる今回の試み。アプリを使うのではなく「Democracy Live」が提供するポータルから、投票用紙にアクセスし電子メールで提出するとのことだ。
これまでにも、2018年におこなわれたウェストバージニア州の中間選挙では「Voatz」と呼ばれるアプリを使用した選挙を実施。また、オレゴン州やコロラド州、ユタ州でも一部の海外に住む有権者を対象に、オンライン投票を実施しているが、これらはいずれも在外選挙に限った取り組みだった。
電子投票は、投票率の向上や無効票の減少など、多くのメリットが見込まれる一方、リスクを懸念する声も多い。2016年の大統領選挙におけるロシアのサイバー攻撃は記憶に新しいだろう。
日本でも、以前から議論されてきたインターネット投票。システムやセキュリティの問題など、不安要素も多く、まだ実現までは時間がかかりそう。スマホから投票できたらいいなあと思うのはわたしだけ?
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