【もはや18禁】目のやり場に困るイギリスの「選挙ポスター」
かつて、これほどまでにセクシーな政治参加の呼びかけがあっただろうか。
明日、7月4日に総選挙を控えるイギリス。投票を呼びかけるポスターが街の壁を埋め尽くすなか、ひと際目立つものがあった。
思わず赤面するセクシーなポスター
「Voting is Hot AF」
裸体を想像させるヌーディーなオブジェに、生々しいナス。その上には、“Voting is Hot AF”の文字。意訳すれば、「投票することはすっごく魅力的」となるか。
心なしか、通りすがる人も目のやり場に困っている様子??
別のデザインでは、投票年齢が「18歳以上のオトナ限定」であることもしっかり強調。ご丁寧にモザイクまでつけられるとは……。
40%の若者が
「投票する人はホット」と回答
見た者を思わず赤面させるこのポスター、「Voting is Hot AF」は、若者に投票を呼びかける超党派キャンペーン「Just Vote」の一環で制作されたものだそう。社会起業家のDale Vinceと、大手広告代理店「Borkowski」による協働プロジェクトで、デザインカンパニー「Saatchi&Saatchi」がデザインを担当した。
アイデアの元は、「Just Vote」が行った独自の調査結果から。英国に住む18歳から24歳の若者の40%が、「普段から投票に行く人は魅力的である」と感じていることをヒントに発案されたという。
クリエイティブな呼びかけは
政治参加のきっかけとなるか
ところで、文部科学省が示した「諸外国における世代別投票率」のデータによると、2017年のイギリス総選挙では、18歳から24歳の64.7%が投票に参加したのだそう。この投票率、イギリス国内では他の世代と比べて低いことが指摘されているが、2001年のときと比べるとおよそ1.7倍も増加。日本の20代の国政選挙への投票率(令和3年10月の衆議院選挙時は36%)と比較しても圧倒的に高い。
「投票があなたをより魅力的にさせる」──こう誘い文句を打つことで、より多くの若者に投票を促す作戦がどう票につながるか。その答えは間もなく。
かたや日本、“ほぼ全裸”ポスターが物議を醸し、法改正の議論へと発展した都知事選を今週末に控えている。単純にこの「Voting is Hot AF」と比較する話ではないが、一票が街の、国の命運を決める一大イベント。「投票することはホット」―――今年はこの言葉が、さらに多くの若者を選挙会場へ誘ってくれることを願う。