「黒人だから」。理不尽な差別を受けたナターシャのために、300人の生徒が立ち上がった

ここ数週間、毎日のように流れるイスラム教徒に対する米入国制限のニュース。アメリカ国内でも賛否が分かれ、その様子は多くの人が肌で感じていることでしょう。

ここで紹介したいのは、昨年末の大統領選後に話題になった動画。Baylor大学に通っているナターシャは、「黒人」という理由だけで、大学のキャンパス内でいきなり知らない人に突き飛ばされたそうです。しかし、傷ついた彼女がTwitterに動画をアップロードしたところ、思いもよらない温かな支援へとつながりました。

「黒人は歩道を歩くな」
知らない人からの暴言と暴力

ナターシャは、キャンパスで起こった出来事を、次のように語りました。

「授業に向かう途中、知らない男の人が急に飛び出してきて、私のことを歩道から突き出したの。それで…それで、黒人差別用語を使って『黒人が歩道を歩くんじゃない』って言ってきた。私はただただショックで、言葉も出なかった」

「そしたら、私の後ろにいた人が、その人も私の知らない人だったんだけど『おい、お前、みっともないことするなよ』って言って、かばおうとしてくれたの。でも私を突き飛ばした人は『なんだよ。俺はアメリカをもう一度いい国にしようとしてるだけだ』って」

「もしもあなたが、トランプに投票したのだとしたら、黒人とか移民とか、自分とは違う人の視点から見たとき、それが何を意味するのか理解してほしい」

「ナターシャと歩こう」
300人がエスコート

面識すらない人から不当な差別を受けてショックを受けたナターシャでしたが、そんな彼女をサポートしようとたくさんの生徒たちが集まりました。

生徒たちは「#IWalkWithNatasha(ナターシャと歩こう)」というハッシュダグを使い、彼女が安全に歩けるようにと、エスコートしました。集まった数は、なんと300人。

なかには、エスコートするためなら、と授業の早退を許してくれた先生までいたそうです。

「差別や暴力なんていらない。
ここは、愛に溢れた大学」

「Amazing Grace」を歌いながら、みんなと一緒に堂々と歩いたナターシャ。

一度は心無い差別に傷つけられましたが、たくさんの心優しい学生たちもいました。彼女は集まってくれたみんなへ、こんな風に語ります。

「集まってくれたみんな、本当にありがとう。Baylorは、本当に愛で溢れている大学だと思う。ひとりがいじわるだからって、みんながいじわるなわけじゃない。ここにいる私たちは、お互いに尊敬し合っている。

そして、みんなにひとつだけお願いがあるの。これからも、キャンパス内での差別は許さないでほしい。ここにいる私たちは、愛し合っている。神さまの元で、みんな一緒だから」

Licensed material used with permission by Cassie L. Smith, (Twitter)
「人権」について考えるための一日にしよう。

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