「アディダス」が人種差別問題への新たな取り組みを発表

「アディダス」は、世界中で広がる「Black Lives Matter(黒人の命は大事)」運動を受けて、6月9日に声明を発表。黒人を含む有色人種の地位の向上と、人種差別による不平等に対する対策として、3つの取り組みを実施する意向を明らかにした。

1つ目は、アメリカの「アディダス」と傘下の「リーボック」で、新規雇用の30%以上を、黒人とヒスパニック系の人材にすること。

次に、黒人コミュニティーの支援のため、4年かけて2千万ドル(約21億4千万円)を拠出すること。

そして3つ目は、黒人従業員を対象に、大学で学ぶための奨学金を設けること。

声明のなかでCEOであるカスパー・ローステッド氏は「根深い人種差別の、文化的、構造的な原因に向き合うために、自分たちに何ができるかを考えた。我々の従業員が安心して働けて、それぞれの声が受け入れられ、平等にチャンスが与えられる環境を作る必要がある」と述べた。

社会に根強く残る人種差別の是正のため、多くの企業や団体がさまざまな取り組みをスタートさせた。

社会構造と人々の意識に変革をもたらすには、それらが一丸となる必要がある。そのときは、まさに今なのだ──。

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