コスプレで 「人種差別」の壁をぶち壊す黒人女性インスタグラマー

アメリカに住む黒人たちにとって、毎年2月は大きな意味がある。

「Black History Month(黒人歴史月間)」または「African-American History Month(アフリカ系アメリカ人月間)」と呼ばれ、アメリカ政府がオフィシャルに指定する記念月間として広く浸透している。

目的としては、黒人の民族的なルーツを見直すこと。黒人同士を尊重する気持ちを強めること。そして、人種偏見の弊害を明らかにすることが挙げられる。

3年ほど前からこの2月を記念して、InstagramやFacebookなどのSNSでは、28日間連続でコスプレをするというプロジェクト「#28 Days of Black Cosplay」がはじまった。黒人や混血などの人種がコスプレを楽しむことで、人種差別の壁を打ち砕くという狙いがあるようだ。

現在、アニメや映画のキャラクターのそっくり度で注目を集めているのは、バージニア州出身のKiera Brownさん。変幻自在の黒人女性コスプレーヤーとしてInstagramで37万5千人ものフォロワーがいる。

多くの人々を惹きつけるKiaraさんの七変化。日本でもお馴染みのキャラから、マニアックなキャラクターまで紹介しよう。 

左がKieraさん、右が元ネタ
ディテールまで本物そっくり!

#1 プリンセス・キーダ
『アトランティス 失われた帝国』

#2 ハーマイオニー
『ハリー・ポッターシリーズ』

#3 メルポメネ
『ヘラクレス』

#4 チェル
『エル・ドラド 黄金の都』

#5 ガーネット
『スティーブン・ユニバース』 

#6 ステボニー
『スティーブン・ユニバース』

#7 カナシミ
『インサイド・ヘッド』

#8 Korra
『The Legend of Korra』

#9 ツィッポラ
『プリンス・オブ・エジプト』

#10 Beret Girl
『An Extremely
 Goofy Movie』

#11 チップ
『ホーム 宇宙人ブーヴの
ゆかいな大冒険』

#12 ミチコ・マランドロ
『ミチコとハッチン』

#13 レジー
『ロケット・パワー』

#14 ペニー・プラウド
『ザ・プラウド・ファミリー』

ちなみに、#13は、コスプレを始めた時の写真。そして、#14は、Kiaraさんの叔母がこのアニメの大ファンで、彼女がこのコスプレをした時には、大喜びだったそうだ。

日本発のオタク文化が、人種差別の壁を打ち砕く一翼を担う。マーティン・ルーサー・キング牧師やマルコムXが、この事実を知ったらどういう反応を示すだろうか。Kiaraさんは、現在、21歳。SNSを通じた新世代の黒人たちによる、まったく新しいタイプの人種差別反対運動のムーブメントが加速しようとしている。

Licensed material used with permission by Kiera Brown
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。