ギリシャ初の「女性大統領」が誕生へ。女性への差別や人権問題にも期待
ギリシャで、初となる女性大統領が誕生する。
賛成多数で選ばれたのは、エカテリニ・サケラプルロ氏。裁判官として人権問題や難民問題などに力を注いできた彼女の就任は、2020年3月13日から。任期は5年だ。
ギリシャはほかのヨーロッパ諸国と比べ、政治につく女性の数が非常に少ない。現内閣へのこうした批判も同人物の勝利を後押ししたのだろう。
同国のミツォタキス首相は投票後、「ギリシャが明るい未来を迎えるときがきた」と発言。続けて「依然として存在する女性への差別。この真実から目を背けるのはやめよう」という旨を述べた。
現在、ギリシャは賃金格差の是正やDV率の低減に苦戦しており、サケラプルロ氏の就任は、こういった問題の解決に対しても大きな期待が寄せられている。
フィンランドで世界最年少の女性首相が誕生したことも記憶に新しいが、クロアチアやニュージーランドなど、女性が大統領や首相を務める国は多い。
ちなみに、日本の女性国会議員比率(衆院)は10.2%──。
G20諸国中、最下位となっている。
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