「エジプト版ウォーリー」を探せたら誇りに思うべき理由
イギリスで出版され、その後世界中で愛されている『ウォーリーをさがせ!』。子どもの頃、豆粒サイズの彼を一生懸命探した人も多いのでは?しかし、ここで紹介したいのは「エジプト版ウォーリー」。しかもただ探すだけではありません。深いメッセージも込められています。
なぜエジプト?メッセージ?考える前にまずはトライしてみてください。
以下3枚のイラストの中には、ウォーリーの代わりに「女性」がいるそうですが、あなたは見つけられますか?
ヒントは左上
さあ次も。諦めないで!
そこまで
難しくあるべきではない
実はこれらのイラストは、海外の広告代理店が日本人イラストレーターと共に、UN Women Egyptの運動としてウォーリー風に作り上げたもの。エジプトでは女性が労働人口の23%しかいない、という事実を風刺しているのです。1枚目はテクノロジー業界、2枚目は政治、3枚目は科学分野の様子が描かれていて、これら3つは、将来的に特に状況が改善されそうな分野とのこと。
さらに、それぞれのイラストの右下を注視してみてください。こんなメッセージが書かれています。
テクノロジー/政治/科学で女性を見つけることは、そこまで難しくあるべきではない。 平等のため、皆で一丸となって取り組もう。
この運動に携わった広告代理店のFiras Medrows氏からもこのようなメッセージが。
「労働人口の中で女性の割合はとても低いですが、この問題は未だにほとんど注目されていません。このように時間を費やして見る広告を作ることで、この議題への関心を高めたいのです」
見つけられましたか?
(1枚目の答え)
どうでしょう。見つけられたあなたはもしかすると、男女が平等に働くということに対して理解が深いのかも?ちなみに私は答えを見ながらでも時間がかかりました…。
このプロジェクトには、絵本『迷路探偵ピエール』を出版した「IC4DESIGN」という日本のデザイン事務所も関わっています。4/1(土)〜4/14(金)の間、広島市中区袋町8-18「ref.(レフ)」にてイラスト展を開催中。