コロンビアで初の「黒人女性副大統領」が誕生
6月19日、コロンビアで大統領選挙の決選投票が行われた。元左翼ゲリラのメンバーだったグスタボ・ペトロ氏が、過半数の票を獲得し勝利。そして、アフリカ系コロンビア人女性であるフランシア・マルケス氏が副大統領を担うことになった。
フランシア・マルケス氏は環境活動家や人権活動家、弁護士などの肩書きを持っている。しかし、エリート街道を歩んできたわけではない。高校に通っていた時には、学費を稼ぐために鉱山で働いていたという。すべて自分の力で成し遂げてきたのだ。
ちなみに、環境を守るために声を上げたところ、武装組織から殺人予告をされた経験もあるそうだ。
最近は中絶手術合法化を実現するために尽力したことが影響して、フェミニストたちからの支持を集める結果になった。
シングルマザーとして2人の子どもを育てながら暮らしやすいコロンビアをつくろうとしている姿には、多くの人々が心を動かされている。政治経験がなくとも、フランシア・マルケス氏の底知れぬ気力に大きな期待を寄せている証拠だろう。
彼女が副大統領としてどんなことをするのか? 今後のコロンビアの政治には注目だ。
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