アメリカで「歴史を語り継ぐための25セント硬貨」が発行開始

2022年より「アメリカ合衆国造幣局」が“特別な25セント硬貨”を発行する。

これは「American Women Quarters Program(アメリカ人女性25セント硬貨プログラム)」と名付けられた取り組みによるもので、2025年までの4年間、毎年5人の女性の肖像が描かれた25セント硬貨が発行されるのだ。

25セント硬貨に載る女性は、アメリカ史における政治科学アートなどの分野で秀でた功績を残した人たちのなかから選ばれるという。

ちなみに、2022年の女性として選ばれたのは、社会活動家であり詩人、歌手のマヤ・アンジェロウ、アメリカ人女性初の宇宙飛行士であり物理学者のサリー・ライド、先住民自治政府「チェロキー・ネイション」の初めての女性首長であるウィルマ・マンキラー、ニューメキシコ州における女性参政権運動のリーダーであったニーナ・オテロ・ウォーレン、ハリウッドで中国系アメリカ人として有名になった女優のアンナ・メイ・ウォンだ。

「多くの世代がこの硬貨を見ることで、理念や決断力、改善への欲があれば大きな功績を残せると思ってくれるでしょう」と、アメリカ合衆国造幣局の担当者は発言している。

いわば、これらの25セント硬貨は歴史を語り継ぐためにデザインされたもの。

実際に手にした人たちはどんなインスピレーションを得るのだろうか? 正確に効果を測定するのは難しいかもしれないが、大きな影響を与える可能性がある素晴らしい取り組みと言えるだろう。

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