「Tシャツデザイン」で、社会から孤立した若者を救え
「デザインに込めている思いは、とても一言では表せないわ。でも、私たちが『人と違うこと』がインスピレーションの源になって、今このブランドがあることは間違いないわね」
とは、ポートランド発のアパレルブランド「dfrntpigeon」のデザイナーのひとり。LGBTやホームレスの若者が描くオリジナルグラフィックには、「人と違う」からこその感性が垣間見えます。
自分たちならではのデザイン
もともとは、ポートランドのNPOが若者支援のために始めた取組み。LGBTやホームレスなど、社会に溶け込んで生活することが難しいと感じる若者たちが、うまくなじめるように。そんな思いから、2015年にブランドを立ち上げ、インターネットで販売を始めました。
このブランドのTシャツはどれも、彼らが見てきた世界、そこで感じ取った思いを素直に反映させたデザインに。
そこには、状況は違えど同じ時代に生きる若者たちの心に響くものが映し出されているのでしょう。
大事なことは
デザインを楽しむこと
Tシャツのデザイナーは、このように語っています。
「グラフィックを作るとき、いつも自分にこう問いかけるの。このデザインに意味はあるか、何かのコピーになっていないか、勇気を持って何かを訴えられているか、強烈な印象はあるか。そして何より、楽しめているかってね。この基準に当てはまらないものは、ひとつもないわ」
彼らの作るものがより広く世界に知れ渡り、誰もが個性を誇りに思って生きていける社会に繋がっていくことを望まずにはいられません。
Licensed material used with permission by dfrntpigeon