国際社会の「闇」を文字におこしたA to Z
A to Zをデフォルメしたタイポグラフィをよく目にするが、「世界が抱える闇」を誰の目にもわかりやすく視覚化したものとして、これは秀逸。26文字のアルファベットを一読するだけで、国際社会が直面しているさまざまな問題を意識せざるを得なくなる。
自分の生活がどれだけ恵まれているのか、それと同時にこれら諸問題に対して、どんなアクションができるのかを考えるきっかけになれば、とアルファベットとともに製作者からのメッセージが添えられていた。
A:AIDS/HIV(エイズ/HIV)
B:BIODIVERSITY(生物多様性)
C:CHILD LABOUR(児童労働)
D:DRUG ABUSE(薬物乱用)
E:ETHNIC & RACIAL EQUALITY(人種的民族的平等)
F:FOOD SECURITY(食料安全保障)
G:GLOBAL WARMING(地球温暖化)
H:HUMAN RIGHTS VIOLATION(人権侵害)
I:ILLITERACY(無教養)
J:JUVENILE CRIME(少年犯罪)
K:“HAPPY & PEACEFUL”
L:LGBT RIGHTS(LGBTの権利)
M:MARINE POLLUTION(海洋汚染)
N:NUCLEAR WEAPONS(核兵器)
O:OVERPOPULATION(人口過多)
P:POVERTY(貧困)
Q:“HAPPY & PEACEFUL”
R:REFUGEE CRISIS(難民危機)
S:SLUMS(スラム街)
T:TERRORISM(テロリズム)
U:UNEMPLOYMENT(失業)
V:VIOLENCE AGAINST WOMEN(女性に対する暴力)
W:WAR CRIMES(戦争犯罪)
X:XXX/ CHILD PORNOGRAPHY(児童ポルノ)
Y:YOUTH SUICIDE(若者の自殺)
Z:“HAPPY & PEACEFUL”
これらの文字が
すべてなくなるその日まで
WE CAN PUT AN END TO THIS together.
私たちみんなで、世界からこれらをなくすことができる。
自らをtypomaniac(タイポマニアック)と称するほど、タイポグラフィと向き合う日々を送っているというNiteesh Yadavは、ニューデリーを拠点に活動を続ける若手グラフィックデザイナー。
これらのアルファベットロゴは、次世代のクリエイティブを発掘することを目的とした「Adobeプロジェクト1324」の一環として、Niteeshが制作したもの。彼は、上記のメッセージとともに、国際社会が抱える問題を共通認識としてもらうため、文字の無料ダウンロードを提供している。