建築家が本気で考えた「難民用テント」。驚きの機能とは?

家を失った難民たちの仮設住宅として、まったく新しい構造の折りたたみ式テントが登場しました。避難所暮らしの生活を、少しでもストレスなく暮らせるように開発されたテントです。

編みカゴ、提灯、ヘビ皮から
着想を得たテント

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従来の仮設テントは、いわゆる三角屋根の四方にペグ(地面に突き刺し、テントを固定する金具)を打ち込むもの。ですが、雨風の影響を受けやすく、「災害地にありながらテントが崩壊する事故が多かった」そう。この「Weaving a Home」の開発者、建築家Abeer Seikaly氏は自身の公式サイトで、強度がありながらも持ち運びに優れた仮設テントのデザインにのめり込んでいった経緯を綴っています。それは、彼女が生まれ育ったイスラエル郊外の砂漠に吹く強風に耐える、「遊牧民たちのテントのイメージが少なからずあったから」なんだそう。

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テントをデザインするうえで、彼女がとことんまでこだわったのが、軽量化と、持ち運びが便利なこと、さらには身の危険を感じさせない安全性。これらの要素を兼ね備えるため、Seikaly氏は、以下の3つのものからインスピレーションを得たそうです。編んだカゴ、提灯、そしてヘビの皮。
これらの機能を掛け合わせて設計されたプロトタイプが、このモノクロ画像のWeaving構造。アコーディオンのように開けば、蛇腹が表れる仕組み。たためばテントもコンパクトに持ち運びが可能となります。

 電気を生み、水を確保する
サステイナブルテント

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こちらは、蛇腹式のドームテントの内部。簡単にテントへと広げることができるそう。外側を覆う素材は、雨風を通さない全天候型の繊維を使用。骨格となるのは、しなやかな構造のチューブで支えています。建物の外面にできる蛇腹の溝も利用します。この溝を活かして熱吸収と通気を実現しました。

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さらに、外側の繊維は太陽光を吸収し、電力エネルギーへと変換できる特殊素材を使用。繊維が吸収したエネルギーは小型バッテリーに備蓄されるほか、雨水を貯蔵して飲料水やシャワーとして再利用することもできる優れもの。

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「Weaving a Home」は2012年、若手クリエイターの育成をサポートする「LEXUSデザインアワード」を受賞しました。紛争や自然災害で家を失った人々の命を支えるテントとして、さらには遊牧民たちの移動式住居としても、活躍する日が近いかもしれませんね。

Licensed material used with permission by  Abeer Seikaly

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