『セサミストリート』が「難民支援」として新たなマペットを制作
昨年12月17日、エルモやビッグバードでおなじみのテレビ番組『セサミストリート』に、新しいマペットであるノアとアジーズが加わることとなった。彼らはバングラデシュの難民キャンプに暮らすロヒンギャとしてのアイデンティティを持つという。
ロヒンギャとはミャンマーのラカイン州にルーツを持つ民族のひとつで、政府からは不法移民とみなされている。国民として暮らす権利が得られないため、差別や迫害の対象となり、バングラデシュへと避難していたりもする。しかし、その難民キャンプでも十分な生活を送ることは非常に難しいそうだ……。
そんな経緯があり『セサミストリート』はロヒンギャのマペットを制作。難民キャンプで提供されている学習プログラムの一部で、エルモやビッグバードなどと一緒に登場し、不安や恐怖に対する方法を伝えるという。
『セサミストリート』は、過去にも中東の国々で暮らす難民たちへの支援をおこなっている。より多くの子どもたちの未来を明るくしようと努力する彼らには、これからも注目だ。
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