世界トップクラスの学生は今、「寝袋」で難民を救おうとしている。

内戦の影響で住む家を失くし、地元を離れるシリアの人々。ニュースでは国外に逃れる人の話を聞くことが多いですが、国内でも多くの人たちが仮設住宅などでの生活を余儀なくされています。

彼らはじゅうぶんな防寒具もないまま、雪が降るほど寒くなる冬をこれから乗り切らなければいけないのです。

そんな人たちを少しでも助けたいと、MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生たちが手を差し伸べました。その方法とは、寝袋をつくりシリアへ送ること。

見た目はフツウ
でも、使い勝手はバツグン

Image by Max Kessler

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カモの羽毛が使われているという寝袋。見ただけでは特に「おっ!?」となる要素はないように思いますが、調べてみると、冬を越すためにバツグンの使い勝手になっていることがわかりました。

例えば写真に写っているように、寝袋同士をつなげて家族で寄り添ったり、頭まですっぽり覆いコクーンのようになることで寒さをしのげるらしいのです。また、寝袋を広げると、2人で使えるほど大きなブランケットにもなります。

胸元部分にあるポケットは、「貴重品を安全に保管できる場所が欲しい」という難民の声を実際に聞いて取り付けたのだそう。

で、実際どうなの?

とはいえ、ハイテクな機能が搭載されているわけではないので「本当に寒さをしのげるの?」と思っても無理はないでしょう。

MIT」が掲載している記事によると、プロジェクトメンバーの1人は吹雪の日に、この寝袋を使って寮の屋上で寝たことがあるそう。結果、温かさを保ったまま夜を明かすことができたのだとか。

シリアへ寝袋を300個送ろうと、約3カ月前に「GoFundMe」で資金を募ったところ、目標額の1万5,000ドル(約165万円)を上回ることに成功。

プロジェクトメンバーの学生らは、難民を受け入れるべきかどうかという議論を飛び越え、「彼らをどう助けるか」に焦点を置いている。一歩先の未来を見据えて行動する彼らには、同大学を卒業して活躍する先輩たちのように、いつか世界をリードする存在になって欲しいと期待せずにはいられません。

Licensed material used with permission by Vick Liu
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