トルドー首相に、どうしても我が子を会わせたかった理由

現地時間15日にカルガリーを訪れたカナダのジャスティン・トルドー首相。多くの人が出迎える中、一際彼の到着を喜んでいる家族がいました。両親に抱きかかえられて待っていたのは、この春生まれたばかりの男の子。この出会いは、彼らに共通するある事が引き合わせたものだったのです。

待ちに待った恩人との対面

写真はトルドー氏専属のカメラマンであるAdam Scottiさんが撮影したもの。首相の到着を待ちくたびれて疲れてしまったんでしょうね、このときジャスティン君はうたた寝をしていたそうです。なのにどうでしょう、なんだか表情が嬉しそうに見えませんか。

ところで、ジャスティン君がこうしてメディアに取り上げられ話題となるのは、今回が初めてではありません。2人のジャスティン・トルドーを結びつける運命がここに。

ジャスティン君家族は昨年、内戦中のシリアから難民としてカナダへと逃れて来ました。平和な暮らしをようやく手に入れられたのも、難民を受け入れ続ける姿勢を崩さなかったトルドー首相のおかげだとご両親。こうして、生まれたばかりの男の子に「トルドー」と、入国を受け入れてくれた“恩人”の名前をつけたのでした。

運命の巡り合わせとは、こういうことなのでしょうか。このとき、彼らの間でどんな会話がされていたかはわかりませんが、きっと両親はトルドー首相になんらかのお礼を伝えていたに違いありません。「Tronto Star」には、こんな夫婦のコメントが。

「多くの難民に手を差し伸べ、いま私たちがこうしていられるのも首相のおかげ。心から感謝しています」

2015年の就任以来、政府発表によると現在までにカナダが受け入れてきたシリア難民の数は4万人以上にのぼるといいます。助けを必要とする人たち、難民たちにオープンな姿勢を崩さない、それが、“もう一人のジャスティン”が出した答えだということも、知っておいてほしいと思うのです。

Reference:Tronto Star
Licensed material used with permission by Adam Scotti
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