アイスランドの女性による「男女平等を訴えるストライキ」に、同国の首相が参加
去る10月24日、アイスランドで女性たちが男女平等を求めてストライキを展開。目的は、男女間における賃金格差やジェンダーに基づく暴力などへの関心を高めることだ。
7回目となる今回のストには、同国のヤコブスドッティル首相も参加した。仕事はせず、予定されていた閣議も延期となった。
また、今回のストは初めて終日に渡って行われ、アイスランドの女性の90%が仕事も家事も休んだ。一部の学校や図書館は閉まり、銀行も1店舗を除いて休業。病院も急患のみの対応となった。
同首相は、「完全な男女平等という目標を私たちは達成できていない。男女間における賃金格差がいまだに存在している事実は受け入れられない」と訴えており、男女平等に向けた取り組みは最優先事項だと述べている。
ちなみに、「世界経済フォーラム(WEF)」によると、男女平等ランキングにおけるアイスランドの順位は14年連続で1位。加えて、「同国の男女格差は91.2%が解消されている」と発表されている。
そんな男女平等のトップが大規模なストライキを起こしていることを考えると、ジェンダー平等の世界が実現する日はまだ遠いのかもしれない。
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