「ピンク」は女性だけのものじゃない。男女平等を色で訴える男性たち
ピンク色で連想するのは女性?それとも男性?
1900年代初頭まで、「ピンク」は赤の一種とされていて、火やエネルギーを表し、男性と繋がりが強い色だったそうです。反対に、ブルーは優しく静かである色として、女性を表すものでした。
現代では女の子の象徴になってしまったようにも思えるこの色を、あえてヘアカラーに使うことで、社会にメッセージを投げかけている男性がNYにいます。
Whose colour is PINK?
ピンクは誰のもの?
この活動を始めたDonna Stevensさんは、昔から男女平等でない社会に疑問を持っていたと言います。
本来は、女性の権利を主張する人々のことを「フェミニスト」と呼ぶにも関わらず、その言葉は反男性を表すイデオロギーとして使われるようになったり、気の強い女性の象徴だ、と男性に嫌悪感を抱かれるようになってしまいました。
こうした現状に対し、自らを「ニューフェミニスト」と呼び、女性の活動を支援したいと思っている男性がいること、男女平等を願うことに性別の壁は要らないということをアピールしています。
ピンク色を使っているのは、フェミニストの定義と同様、時代と共に女性を表すイメージに変わってしまったモノだから。
この活動は高く評価され、NYとワシントンDCで女性の権利を求めるデモを行った際には、大統領就任式よりも多くの人が参加し、男性率が過去最高だったそう。
Donnaさんは2児の息子を持つ父親。平等な社会を築いていくために、男性のあるべき姿を伝えていきたいと語っています。
Licensed material used with permission by © IMP Features/ Donna Stevens