「国防にジェンダーは関係なし」。これがカナダ軍の答えだ。
「将官や軍の専門家たちと話し合った結果、アメリカ合衆国政府はトランスジェンダーを、軍で受け入れないことに決めた」
去る7月26日、トランプ大統領のツイートが波紋をよんだ。
発言から7時間後、まだ世間がこの発言にざわついている最中、カナダでは、あるツイートがものすごい勢いで「いいね」のハートマークを集めていた。
「認め合い」は、僕らの得意なこと
「あらゆるジェンダー・アイデンティティーを持つみなさん、僕たちはいつでもウェルカムさ!」
レインボーフラッグを付けた吹奏楽団の写真とともに、このツイートをしたのはカナダ国防軍の公式アカウント。ちゃっかり貼り付けてある、入隊応募フォームのURLの上には#DiversityIsOurStrength(多様性は僕らの強み)のハッシュタグまで。
トランプ大統領を支持する人たちからは否定的な声も上がっているけれど、あらゆる文化や価値観との共存を得意とするカナダ国民からは、「われらの誇りだ!」と共感を集める結果となった。
賛同者たちは、同じタグをつけてLGBTQに関するツイートするという、ちょっとしたムーブメントまで起こっている。
ところで、彼らがLGBTQに関してツイートし、注目を集めるのはこれが初めてではない。
去年の5月17日「国際反ホモフォビアの日」には、これからもLGBTQの人々が生活しやすいように、サポートしていきたいと伝えていた。
国防軍が、国民のことを思って日々活動している様子をSNSに公開するというのは、心の距離を縮めるうえで結果的に効果的な手段となったと言えるだろう。
Licensed material used with permission by Department of National Defence/Canadian Armed Forces