現実にある「禁じられた愛」
「人を愛するのに権利はいるのか?」と聞かれたら、多くの人は「ノー」と答えるんじゃないかな。そう、私は思うんだ。
じゃあ、「LGBTの人たちには、愛し合う権利はある?」こう聞かれたら、人々はどんな答えをだすんだろう。
「同性」を愛するのは罪?
Maxim and Eugine.
ロシア在住のAnna Brilliantovaは、LGBTの人々に対しての厳しすぎる法律に疑問を抱いている。
2013年に制定された同性愛宣伝禁止法。先に伝えると、同性愛そのものを禁止するものではないく、「非伝統的な性的関係」を未成年者に根付かせないことが目的。ただ、同性愛そのものを禁止しないといっていても、LGBTに関係する抗議デモ活動への参加を禁じるだけではなく、カミングアウトや手をつなぐことすら罪とされるらしいのだ。
このことに関して、Annaはハッキリと、おかしいと言っている。彼女の友人もLGBTであることで、差別され、周りから攻撃され続けたのだと。今では、他の国に移り住み、幸せな毎日を送っている。
でも、どうして彼らが他の人たちのように、「愛」を表にだしてはいけないのか。どうして愛することを否定されるのか……。
Kirill and Igor.
Annaが写し出すのは、“ごく普通”の愛し合うふたりの姿。
彼らも、自分たちと何も変わらない愛を育んでいることをわかって欲しい。偏見をもっている人たちに、やさしい気持ちで見て欲しい。と、彼女は願いを込めながらシャッターを切っている。
Alexander and Evgeniy.
Polina and Lada.
Zhenia and Roman.
Dante and Maxim.
Pollina and Tasya.
Yana and Sveta.
彼らの気持ちと、Annaの気持ちが詰まった写真。あなたは何を感じた?
「誰にも“愛を禁じる権利”なんてない」
そう、私は信じてる。