「インディアンを地獄に送れば200ドルの報酬」そんな時代から150年後のアメリカ社会で。

1月29日、米大リーグは2019年シーズンからクリーブランド・インディアンスが、チームマスコットの使用を取り止めると発表しました。

赤い肌で大きな白い歯を出しながら笑っている、いわゆる「ワフー酋長」。愛着のあるファンが多くいるものの、ネイティブアメリカンたちは、それが“差別の象徴”だと考えています。

では、なぜアメリカの先住民族たちは、このように考えているのでしょうか。

歴史的に使われてきた
侮辱的な「ことば」

“Redskin”

ネイティブアメリカンたちの主張を理解するには、この単語についての歴史を知っておく必要があります。

時は遡って、1860年代。そう、アメリカ史のターニングポイントともいえる南北戦争のころ。

この時期には、たくさんのバウンティハンター(賞金稼ぎ)たちがいたと言われています。生き抜くために彼らが狙っていたのは、戦争を逃れた人たち。街には、このような告知が発表されていたと、「Washintong Post」は記しています。

“赤い肌のインディアン”を地獄に送ったら、200ドルの報酬を出します。

当時、アメリカは先住民たちを“Redskin”と表現していたのです。

それはネイティブアメリカンたちにとって、自分たちの生活が脅かされ、多くの仲間たちが殺されていく、理不尽で不公平な世の中でもありました。この迫害の歴史が影響して、彼らは“Redskin”という単語やそれによって表現されるイメージを、差別の象徴だと考え始めるようになったそうです。

ちなみに、カリフォルニアでは“Redskin”という言葉を、スポーツクラブの名前にするのが違法になっています。

だからこそ、クリーブランド・インディアンスは、赤い肌をした「ワフー酋長」のロゴの使用は適切でないとして、廃止したそうです。

米先住民団体「National Congress of American Indians(MCAI)」のJefferson Keel氏は、MLBの決定について、こう言っています。

「あのマスコットが使われなくなることで、より偏見を生み出してしまう可能性を減らせるでしょう。特に若い世代にとっては、自分自身のアイデンティティーを左右しうる影響力があるので

さらに、自分たちの苦労や苦悩も振り返りながら、「1968年から抗議してきた声がやっと届いて、これが歴史的な転換期になるだろう」という想いも語っています。

「MCAI」によれば、アメリカに残っている、ネイティブアメリカンのマスコットはあと約1,000個。この先も険しい道を進まなければいけませんが、クリーブランド・インディアンスの決断は大きく社会を変えるでしょう。

次はNFLのワシントン・レッドスキンズが、という願いも込めて──。

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