「参加費3,000円のゴミ拾い」大人気の秘密に迫る

ゴミ拾いイベントは、特定の個人が持つ自然への「愛」で成り立っている。

ほとんどの人に同じような感情があるかというと、誤解を恐れずに言えば、うっすらとしかないのが正直なところだろう。

だけど、環境問題は人類が真剣に向き合わなければいけないトピックだと捉え、たくさんの人を巻き込むプロジェクトを考案したのが「Plastic Whale」。アムステルダムを拠点にする企業だ。

彼らが開催するプラスチックフィッシングは、5段階評価で4.5を誇る。さらに、ボランティアでも人を集めるのが難しいゴミ拾いイベントにも関わらず、多くの人は約3,000円の参加費用を払っている。

この成功の秘訣に迫ってみたい。

水の都を体感できる「ゴミ拾い」

ミレニアル世代から絶大な支持を集めるアムステルダム。コーヒーやマリファナなどの人気の理由はいくつかあるが、その1つにあげられるのが街の景観。

Plastic Whale」が目をつけたのは運河めぐりだった。

イベントの主な目的はあくまでも網を使ったゴミ拾い。考え方によっては、2時間も水路から街並みを眺めることができる。軽い食事やドリンクも付いている。つまり、観光をしながら社会貢献ができるシステムを築いたのだ。

さらに、ツアーに参加した人から集めた資金は、水路で拾われたゴミからなるボートの製造費にあてられる。ペットボトルのアップサイクルにも使われる。

私利私欲のためではなく社会のために。アムステルダムは欲望にオープンな街だけど、環境問題に対するアプローチはいつもユニークだ。

Licensed material used with permission by Plastic Whale
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。