吐き捨てられた「ガム」でできたスニーカー

Gumshoe」というスニーカーを知るまでは、正直なところ、道端のガムなんて気にしたことがなかった。だけど、注意深く東京の街を見てみると、いたるところにガムが吐き捨てられている。電柱や壁にはりつけられている場合だってある。

東京だけでなく、アムステルダムも同じ状況に頭を抱えているらしい。いわく、毎年約150万キロのチューインガムが捨てられ、タバコの吸い殻に次いで2番目に多く道端に放置されているようだ。

この数字を明らかにした「Gumshoe」のプロジェクトチームは、多くの人に注意を喚起する方法を考えた結果、ポイ捨てされたガムでスニーカーを製造するアプローチを思いついた。

ポイ捨てされたモノが
地球を綺麗にする「きっかけ」に

実際にガムがアップサイクルされているのはソール部分とのこと。それ以外は革で作られている。もちろん粘着性はない。値段は約26,000円(199.95ユーロ)で売り出される。

このプロジェクト自体が既存のルールにとらわれないアムステルダムらしいのだが、デザイナーAnna Bullusさんの言葉はその“らしさ”をより印象深くする。ちなみに、彼女は「Gumshoe」の製造に協力した「Gum-Tec」で働いている。

「捨てられているモノだとしても、異なる視点を持てば、イノベーティブな解決ができる材料になるわ。地球を綺麗にできるようなね」

Licensed material used with permission by Gumshoe
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。