世界で一番身にまといたくない「色鮮やかなドレス」
色鮮やかなドレスを身にまとっているにもかかわらず、どこか悲しげな雰囲気が伝わってくる。
使われている素材に目を凝らしてみたら、その理由が分かるかもしれない。
泳いでるじゃなくて
「沈んでる」
「The Prophecy」と名付けられたプロジェクトは、僕たちが生きている大量消費社会に疑問を投げかける目的で始められた。
日本語に翻訳すれば、予言。ゴミから作られたドレスを着た“神”が、近い将来の地球のようすを再現しているのだろう。
上の写真は優雅に泳いでいるのではなくて、海に捨てられたゴミにからまり、身動きができなくなった人間を意味しているのかもしれない。
多くの人が過剰な消費や海洋ゴミ問題の存在を知っているはずだ。でも、リサイクルやリユースに100%コミットできているかというと、答えは「NO」かもしれない。
だから、このプロジェクトを手がけたFabrice Monteiroさんは、アートを利用して社会問題にスポットライトを当てることに。普段、何気なく捨てているモノが洋服というカタチになると、僕たちの消費について改めて考えてみたくなる。
Licensed material used with permission by Fabrice Monteiro