世界で最も「おしゃれな自転車レース」。当然、ドレスコードありです!

ドレスコードは「ツイード」。

まるで、1920〜30年代のイギリスにタイムスリップしたような錯覚におちいる自転車イベントが、2009年より毎年ロンドンで開催されている。

もちろん、参加者は全員ツイードを身にまとい自転車を走らせる訳だが、これがレースとは名ばかり。なぜなら、このイベントは速さよりも、その“着こなし”こそが醍醐味だから。

ツイードの“着こなし”を
楽しみながら自転車で走る

Photo by Laura Fletcher

毎年、クラシカルなツイード姿のサイクリストたちで、ロンドン市内が大にぎわいとなるのが「The Tweed Run(ツイード・ラン)」。今年で8回目を迎える。ツイードスタイルを楽しみながら、タウンサイクルのマナーを向上していこうというのが目的。この日ばかりは、モードもアンダーグラウンドも、サイケも、ファストファッションも押しのけ、正統派の英国紳士スタイルに着飾った彼らが主役だ。

Photo by Laura Fletcher
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最もオーソドックスなスタイルは、ツイードのジャケットにハンチング、ボウタイや蝶ネクタイでビシッとキメた1920年代〜40年代の英国紳士風。ちなみに女性は、サイクリングスカートにシャツ、ケープなど。もちろんパンツスタイルも認められている。思い思いの着こなしにご自慢のマイチャリを披露しながら、伝統のファッションを体感する一日。参加者はもちろん、見物人も十二分に楽しめる。

英式「喫茶文化」も忘れずに

Photo by Patrick Straub
Photo by Matt Shaw
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そんなイベントもうひとつの魅力が、道中なんでもアリの「自由度」の高さ。たとえば、道中ミルクやレモン入りの紅茶をカフェで上品にいただいたり、公園でピクニックランチを楽しむのもOK。その代わり、何をするにも“急がず慌てず”に。主催団体の「エチケットガイド」にも、この文言はしっかり明記されている。

アフタヌーンティーこそ、優雅さの象徴ということだろうけど、こうなるともはや、「自転車イベント」というコンセプトすら眉唾ものに思えてしまう。でも、これが楽しくないはずがない!

これは、おしゃれの祭典!?
お手本にしたい、
ツイードスタイル

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じつは、2012年から
日本でも毎年開催してます!

Photo by Toy Dog
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このロンドン発祥イベント、現在ではニューヨーク、フィレンツェ、シドニーなど、世界の主要都市でも開催され、日本にも2012年に初上陸。東京、大阪、名古屋でおしゃれロンドナーたちに劣らない、多くのファッショニスタがランを楽しんでいる様子。「Tweed Run Tokyo」はじめ公式サイトは現在閉鎖中だが、例年通り、今秋もきっと開催されるはず。要チェック!

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Licensed material used with permission by The Tweed Run
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。