新作下着のファッションショー、会場はロンドンで最も人通りの多い交差点。

ちょっと古い話になりますが、今年9月に行われたロンドンファッションウィークに先駆けてロンドンの中心街でゲリラ的に行われたファッションショーがありました。主催は下着ブランド「Bluebella」によるもの。プロのモデルを起用したわけではなく、企業トップや会社員、学生やアーティストといった、立場も肌の色も体型も様々な女性たち。

思えば、2017年は改めてジェンダーについて考える機会が多い一年だったのではないでしょうか。

オックスフォード・サーカスを占拠した
ありのままの美しさ

オックスフォード・サーカスを早朝に占拠したのはランジェリーに身を包んだ女性たち19人。職業も経歴もさまざまな女性たちを起用して、今回のショーでBluebellaが見せたかったのは「ありのままの美」。

それぞれの個性を大切にしたモデルたちがとても美しく、輝いているように、アナタだって美しい。そのメッセージングこそが裏テーマでした。

ショーの様子がInstagramにアップされるや、彼女たちの行動に勇気付けられた女性たちからものすごい反響が。みんなどこかで自分の体に自信が持てなかったり、過去に嫌な思いをしたりして苦しんでいるのかもしれませんね。

ところで、なぜ会場にオックスフォード・サーカスが選ばれたのか。理由は、「この交差点がランウェイに見えなくもないから」だとか。ロンドンの中心地であり、もっとも人通りが多い場所で、世界中に向けたメッセージを発信するというのも目的の一つだったのでしょう。

とはいえここは交差点。彼女たちのウォーキングも、青信号になっている26秒間だけ。 

モデルたちの感想

「ずっと前からBluebellaが大好き。女性にパワーを与えてくれるし、このショーのモデルたちは全員勇ましくて、個性的でした。オーディエンスの反応が素晴らしかった」

── Chilli-Rae McCormackさん(18歳)メイクアップアーティスト

「私にとってはテストみたいなものでした。ロンドンの中心でランジェリー姿になれる自信があるかどうかっていうね。過去に嫌な思いをしたことがあったから、今回はその経験を乗り越えたっていうことを証明できるいい機会になりました」

── Rachel Atherley-Kingさん(23歳)理学療法の学生

Licensed material used with permission by Bluebella
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。