【ロンドン公演】ジャンヌ・ダルクは「ノンバイナリー」
ジャンヌ・ダルク。
フランスを救うべく立ち上がった一人の“少女”は、戦うため髪を切り落とし、男性の服をまとう──。
ロンドンに位置する劇場、「シェイクスピアズ・グローブ」が、新作戯曲『I, Joan』にてジャンヌ・ダルクのジェンダーを「ノンバイナリー」として扱うと発表した。
つまり、戯曲のなかでの呼称は「They」が使用されるということ。
© the_globe / Instagram
公式サイトによると、「シェイクスピアが歴史上の人物をきっかけに社会に疑問を投げかけたように、現代の脚本家たちも同じ姿勢である」と今回の発表について振り返る。
チケット代は5ユーロ(約720円)。ロンドンの劇場の中でも手が届きやすい価格設定としたのも、より多くの観客が集まり「たとえ意見に相違があったとしても、おもいやりや好奇心、そして尊敬を互いにもてるように」という願いが込められているんだそう。
いまの時代、自分がどう呼ばれたいか。それぞれのジェンダーやアイデンティティに合わせて「彼(he/him)」、「彼女(she/her)」そしてノンバイナリーの「彼・彼女ら(they/them)」など、その呼称はじつに様々である。
戯曲『I, Joan』を通してどのような意見が飛び交うのか、大事なトピックだからこそ関心を持って注目してみたい。
Reference: IDENTITY IN I, JOAN.
Top image: © Morphart Creation/Shutterstock.com