「ジェンダーニュートラルのおもちゃ売り場」設置を義務付け【カリフォルニア】

プリンセスの人形が好きで、車の模型も好きだった。着せ替えゲームが好きで、虫を戦わせるゲームも好きだった。

だって、楽しいものは楽しいから。

大人が決めた「女の子らしさ」「男の子らしさ」、大人が陳列した「女の子部門」「男の子部門」って、本当に必要なのかな?

そんな疑問から生まれた法律「AB-1084 百貨店にジェンダーニュートラルな売り場を」が、10月にカリフォルニア州で制定された。

これは、州内に店を構える従業員500人以上の百貨店に、おもちゃや育児用品を対象性別に関係なく陳列するよう義務づける法律で、2024年以降の違反には250〜500ドルの罰金が課される。

法律のキモは、「伝統的に女児向け、男児向けに販売されてきたかどうかに関わらず」「消費者が合理的に比較・選択できるように」ジェンダーニュートラルなコーナーやエリアの開設を求めていること。

立案者のEvan Low民主党議員は「この法案を通じて、国内の企業が(子どもや親を)傷つける、すっかり時代遅れの固定観念を助長しないよう働きかけることが、私の願いだ」とコメント。

「どんなものが特定の性別にとって好ましいのか、なんて烙印を押すのはやめにしましょう。子どもが子どもらしくいられるように」と続けた。

好きなものは好き。欲しいものは欲しい。子どもの当たり前を大人が守れる社会へ、カリフォルニアから一歩前進。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。