治安悪化のNY、大手チェーン店に対し「非常ボタンの設置」を義務化

旅行先や居住先として多くの人が憧れる、ニューヨーク州。しかし、昨今の治安悪化により、新たな州法が成立したようだ。

新州法、大手チェーン店に
「非常ボタン設置」を義務付け

ニューヨーク州は大手チェーン店に対し、全店舗に非常ボタンの設置を義務付けると発表。店舗で働く従業員の保護が目的だという。同州の小売店では、窃盗や従業員に対する暴力などが増えている。「ニューヨーク市警察(NYPD)」によると、窃盗に関する通報は昨年から2.7%増加したとのこと。また、暴力が原因で閉鎖を余儀なくされる店舗もあったとか。

そのような問題に対処するため、今回の州法が成立。従業員が500人以上いる小売業者は、店舗内の誰でも簡単に押せる場所に非常ボタンを設置することが求められるという。ただ、すべての小売業者が今回の州法に賛成しているわけではないとのこと。例えば、「ウォルマート」は誤報を懸念し、非常ボタンの設置に反対しているとも。

今回の州法は、2027年1月1日に発効する予定。小売店に非常ボタンの設置を義務付ける法律が成立するのは、全米でニューヨーク州が初だそう。

ニューヨークというと華やかな面が注目されがちだが、治安の面にも目を向ける必要がありそうだ。

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