ロンドンの街角でみんなをハッピーにする実験「8時12分」にこだわる理由とは?

イギリスにはこんな言葉があります。「朝、8時12分の気分でその日1日がどんな日になるかが決まる」。1日のはじまりを気持ちよくスタートさせるために、一人の男性がこんなチャレンジに挑みました。ロンドナーたちの1日にどれだけ貢献できたのでしょう。

ロンドンの朝、
みんなに幸せをとどけたい

通勤通学で賑わうロンドンの朝、小雨。足早にそれぞれの1日が始まった8時11分、チャレンジがスタートしました。

ミッションはいたって単純。街の人々の朝の気分をより良くする、これだけ。そこで、彼はタクシーを呼び止めた女性の代わってドアを開けたり、自分の傘をゆずってあげるなどの小さな親切を繰り返していきました。

けれど、ただでさえ忙しい時間帯。誰もがみんな立ち止まって彼の話を聞いてくれる訳もありません。ハイタッチさえ拒む人だって。

「なかなか難しいよね。話しかけてもみんなクラゲみたいに、ふわふわっと横を過ぎていくんだ」。

そこで、方針転換した彼はサインボードを使って人々にメッセージを発信することに作戦を変更。これがドンピシャ、功を奏しました。

「FREE HUGS♡(フリーハグ)」、「HONK!IF YOU'RE HAPPY(ホーンを鳴らしてハッピーになろう!)」。掲げたサインボードを目にした人々が、ひとりまたひとりハグをし高らかにクラクションを鳴らします。

親切の“押し売り”で人々に喜んでもらうことより、もっと手軽に参加しやすくて、一緒にハッピーになれるアクションへ。また、早くもタフな1日が始まっている人たちには、応援メッセージが書かれた手紙を渡したり。

いい朝がステキな1日をつくる

さて、この日合計322人と接触した男性の正体は、イギリスの飲料会社「The Berry Company」のCMO(マーケティング責任者)。新商品のコンセプトである、「いい朝がステキな1日をつくる」を身をもって体感してもらうための、PR活動というわけ。

商品企画に際して同社が実施した調査によれば、回答したおよそ3人にひとりが朝から憂うつな気分になる原因をパートナーとのコミュニケーションだと答えたそうです。気分解消の方法は人ぞれぞれ、音楽でテンションをあげる人、新鮮なフルーツで心をリフレッシュする人も。

1日ずっといい気持ちでいるための「朝8時12分」の過ごし方。明日から意識してみてはいかがでしょう。そうそう彼と出会った約61%の人が、その日1日を満足に過ごせたと回答したそうですよ。

Licensed material used with permission by The Berry Company
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。