アムステルダムで話題のビール「天国の水」は、雨水から作られた!?
雨水がビールに!?
冗談みたいな話に真剣に取り組んでいるのは、オランダのアムステルダムにあるビール醸造会社。そもそも、話の前提は、気候の変化によってオランダに降る雨が増加した状況にある。特にアムステルダムは、土地の高低差がほとんどないゼロメートル地帯。街のあらゆるところを運河が流れている土地柄のせいか、洪水も起こりやすい…。
誰もが頭を抱えていた中、突如「雨水をビールにしてしまおう」という奇想天外なアイディアが生まれたのだとか。
「天国の水」を意味する
HEMELSWATER
「天国の水」ーー。その響きはいいかもしれないが、やっぱり気になるのは衛生面。しかし、さすがにそこらへんは大丈夫。しっかりとした煮沸によってバクテリアを殺菌処理しているらしい。
HEMELSWATERの共同経営者のJoris Hoebe氏曰く
「現在は、飲み水にも多くの薬品類が混ざっているからね。雨水のほうがクリーンなビールを作ることができると信じているよ」
レストランでは
1瓶€4ほどで販売
このビールは、現在、オランダの様々なレストランやバーで飲むことができる。気になる価格は、€4(約¥500)ほど。リカーショップなら€2〜3(約¥250〜¥375)で手に入れることができる。
考えてみれば、雨水を飲むっていうのは、水の循環からみれば当たり前のこと。そんなエコで革新的な取り組みに加えて、リーズナブルな値段設定は、多くの市民からも高く評価されている。
今後は、レストランやカフェ、または、企業の屋根に何百ものタンクが増設されスケールアップした活動となる計画がある。
さて、気になるテイストは?
味に関するJoris Hoebe氏のコメントは、以下。
「苦味のある黄金色のビールは、IPAに似ているよ」
「かなり苦いけれど、フルーティーで口当たりは柔らか」
うーん。一体、どんな味なんだろう?とっても気になるけど、コレばかりは、一度、現地で飲んでみるしかないようだ。