風呂飲みの真打ち登場。スパ天国から「シャワービール」がやってくる
温泉につかりながら熱燗で一杯、こんなイメージを本当に実践しているのは、せいぜいシニア世代くらいなもの。どうせならば「泡(スパークリングワイン)」の方がオシャレだし優雅な気持ちにさせてくれる。といって泡ばかり毎晩のようにポンポン開けてもいられない。こうなると結局は、落ち着くところビールがちょうどいいのは、言わずもがな。
さてこの“風呂飲み”の発想、バスタブに首までつかれる日本人なればこそと思っていたら大間違い。こちらもスパ天国のスウェーデンから、お風呂に最適なビールが登場。これがバカ売れしているというウワサ。
熱いシャワーと
キンキンに冷えたビールを
同時に楽しむ悦楽
どうせ企画もの、あるいはシャンプーが入っているんでしょ、なんてたかをくくっていたら、なんとこれ本物のビールが詰められているんだそう。
ストックホルムのクリエイティブエージェンシーと地元のマイクロブリュワリーPangpang Breweryが共同で開発したのは、シャワータイムに最適なビール、 名前もストレートに「Shower Beer」ときた。
シトラスの香りが華やかな希少品種の「シトラホップ」をふんだんに使ったエールビール、というところまでは普通のビールと変わらない。が、こちらはアルコール度数10%で、一般的なビールと比較しても約2倍の度数がある。その分こちらは、6オンス(177ml)入りと、あえて少なめの飲みきりサイズにしてあるようだ。
さてさて、肝心の味はどんなものなのだろう。Pangpang Breweryの担当者に質問してみたところ、こんなメッセージが返ってきた。いわく、「It's Fruity and Cloudy , with a soapy finish(フルーティーで白濁していて、最後は石けんのような香りも!?)」と、ちょっとどうこれを解釈すれば最適なのか、正直悩んでしまう。
なんでもシトラホップの中にはコンディショナーにもなれる油分があるそうで、醸造過程で不要になったホップから実際に石鹸もつくることも可能だとか。つまりは、たんに気分だけのシャワービールではないってことを強調しているのかも。
すでに初出荷したビールはすべて完売、ただいま在庫切れで鋭意製造中とのこと。ただし、残念ながら現在のところ日本への出荷は未定。目下、販売パートナーを探しているということなので、ひょっとすると近いうち、シャワータイムやお風呂で一杯が実現するかもしれませんよ。ただし、くれぐれも手を滑らせないようにね。