あのNIKEのAirテクノロジーが、スニーカーだけでなく「箱」にまで適用された。
スニーカーに全く詳しくない私ですら、「Air Force1」や「Air Max」は知っています。一時期よりは少なくなった印象があるけれど、依然として街中で履いている人は多い。NIKEといえば「Airシリーズ」というイメージを持っている人は、決して私だけではないはずです。
この度、そんな同ブランドのAirテクノロジーが、スニーカーを入れる「箱」にまで適用されたとのこと。
「捨てられたもの」で
作ったパッケージ
Arthur Huangさんは、新しく発売される「NikeLab Air Max 1 Royal」のパッケージデザイナー。捨てられたコーヒーのフタやドリンクの容器を再利用し、写真のようなスニーカーボックスをつくりました。
右半分が“原材料”。
これまで、靴を買うと必ずついてくる空き箱は、使い道もないし捨てて当然のものでした。だけど、紐を通してバックパックとして利用できるのです。ちゃんと「もう捨てられないような工夫」もなされているというわけ。
ポリューションを
ソリューションに作り変える
ポリューション(公害)をソリューション(解決)したいという気持ちから作られたのが、このボックス。
スニーカーのAirシリーズは、衝撃を吸収するクッションを作るために、最も豊富な資源であるエア(空気)を使ったもの。環境に優しいこのイノベーションに敬意を払うかたちで、今回は箱にもエアを使用したというわけ。密封しない通気性のあるデザインは、文字通り、空気が入った“エアバッグ”になっています。
「私たちがやっているのはシンプルなこと。ゴミとして捨てるものを使って、できるだけ炭酸ガスを排出しない持続的な方法で新しい製品を作り出すことです」
現在「NikeLab Air Max 1 Royal」は、中国で発売中。4月13日からは台湾での販売も予定されています。
スニーカーそのものの魅力はもちろんですが、これからは付属の箱にも注目ですね。このパッケージの登場が、環境問題に関心を抱く人が増えるきっかけになるかもしれません。